子どもへの中傷激増 ネット投稿、前年度比2・4倍

中日新聞
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 インターネット上で県内の子どもへの誹謗(ひぼう)中傷など
問題のある書き込みが千百三十六件あったことが、
県教委の本年度調査で分かった。
前年度の四百六十九件の二・四倍に上り、
減少傾向にあったここ数年から一転した。


 九月一日~十月十五日に、県内の公立小中、高校、特別支援学校
計六百十一校の名前をネット上で検索。
五百六十校で計二千八百八件の書き込みがあり、内容を調べた。

 問題のある書き込みは二件を除いてすべて中学、高校に関する内容。
中でも危険度が高いと判断されたのは六十五件で、
内訳は特定の児童生徒への誹謗中傷二件、
本人を特定した上での電話番号やメールアドレスなど個人情報の掲載が六十三件あった。
無料通信アプリ「LINE」で自分と連絡できる情報を、
ツイッター上に掲載して友だちを募集する例が新たに見つかった。

 書き込み先では、掲示板やブログが減る一方、
ツイッターの投稿が中高生で急増し、全体の七割以上を占めた。
県教委生徒指導課の担当者は「スマートフォンを持つ中高生が増え、
手軽に書き込めるツイッターの利用が高まった分、
問題のある書き込みも増えたのでは」と話している。

 県教委は危険度の高い六十五件のうち、
児童生徒が編集できる五十六件は学校などを通じて削除。
残り九件も書き込み先のサイト管理者などに依頼し、削除を進める。
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