信州型「自然保育認定・登録制度」創設 25日から申請受け付け

産経ニュース
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 県は、豊かな自然環境を積極的に生かした保育や
幼児教育を行う幼稚園や保育園、保育団体などを独自に認定する
「信州型自然保育認定・登録制度」を創設、25日から申請を受け付ける。
安全管理や運営体制などについて一定の基準を設けて認定・登録を行うのは、
都道府県で初めて。
一部の自然保育に特化した団体だけでなく、
多くの幼児が通う保育園や幼稚園にも自然体験の導入を促し、
信州ならではの保育・幼児教育スタイルを全国に発信していく。

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 森や里山などの自然に触れながら子供たちを育てる「森のようちえん」と呼ばれる
自然保育の形態は、知力と体力を同時に高めて自己肯定感を育てるとして、
全国的にも関心が集まっている。
県は、こうした仕組みを自然環境に恵まれた県内の
保育・幼児教育に戦略的に取り入れようと、
今年4月から有識者による検討委員会を設けて制度の準備を進めてきた。

 全国で約150ある自然保育団体のうち、
県内では都道府県で最も多い16団体が活動。
地域での評価も高いことから、基準を設けて
信州の新たな子育て資源として活用する。
県次世代サポート課によると、過疎化が進む町村などが
とりわけ高い関心を示しており、一部はすでに子育て世代の移住を呼び込むきっかけとして、
制度の積極的運用を検討しているという。

 信州型自然保育は「認定」と「登録」の2つの基準を設定。
いずれも屋外の体験活動に1日当たり平均60分以上の時間を確保したうえで、
認定では安全管理や運営体制などについて18項目の基準を設けて、
現地視察などの審査を経る必要がある。
同様に登録では、12項目の基準をクリアする必要がある。
認定・登録した団体には、毎年度末に実践報告を県に提出することを求める。

 県は、認定を今年度中に5団体、来年度は10団体に対して行うことを目標に設定。
登録団体は来年度までに70団体を目指す。
また、リーフレットを作成するなどして制度を県内外にアピールしていく予定だ。
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