ひとつの読み方で36種類 子どもの名前、当て字に変化

沖縄タイムスプラス
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 極端な“キラキラネーム”以外でも、一般的な漢字を使っているのに
「読めない」という声が増えている子どもの名前。
音読み&訓読みの混在型、訓読みの一部を使った読ませ方…。
その理由を探ると、名前の響きはシンプルではあるものの、
当て字のバリエーションが幅広くなっていることが、“難読”の要因と考えられそうだ。

■読み方1位、男の子は「大翔、悠人、温都、冶音、暖翔」

 先ごろ明治安田生命から発表された『2014年生まれの子どもの名前』調査で、
“読み方”の1位に選ばれた名前は、男の子は【ハルト】くん、
女の子は【メイ】ちゃん。が、その書き方は実にさまざま。

 同調査で【ハルト】は86人いたが、
漢字は「悠人」「温都」「冶音」「暖翔」など、36ものパターンが存在。
6年連続で読み方の人気No.1に君臨していることもあり、
「書き方で差をつけたい」という親の思いもあるのかもしれない。
女の子の名前の読み方1位となった【メイ】の場合は、
「芽依」が1番人気に。こちらも「夢彩」、「恵生」、「芽愛」、「萌唯」など、
全部で16種類の書き方があった。

■読み方はシンプル、書き方で個性を出していく傾向に

 ちなみに今年は、男女ともに「ハル」という響きに人気があり、
男の子は【ハルキ】(7位)や【ハル】(13位)、
女の子は【コハル】(4位)や【ハルカ】(16位)といった読み方が上位に。
ハルと読ませる漢字には「陽」、「大」、「春」、「晴」、「悠」、「遥」、「遙」、「暖」、「悠」
などの文字が目立った。なかには「桜」と書いてハルと読ませる名前も…。

 同社調査によると、平成に入って“子”が付く女の子の名前が
TOP10に入ったのは1999年の【菜々子】(6位)、
02年の【莉子】(5位)の2つのみ。
時代の流れと共に名付けのトレンドも変化しているが、
当て字については個性を重視する傾向がある様子。
1人ひとりの個性が重視されていくであろうこれからの時代。
読み方はシンプルに、書き方にオリジナリティーを求める背景には、
そんな将来を見越した親心があるのかもしれない!?

【『2014年生まれの子どもの名前調査』概要】

対象:明治安田生命の個人保険、個人年金保険の加入者(2014年9月まで)

   個人保険、個人年金保険の保有契約 約1145万件を調査

   うち2014年生まれの男の子3481人、女の子3273人
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