大和プール事故訴訟 元園長「安全指導していた」

カナロコ
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 大和市の私立幼稚園の屋内プールで2011年7月、
園児=当時(3)=が溺死した事故で、
業務上過失致死罪に問われた当時の園長(67)の公判が15日、
横浜地裁(近藤宏子裁判長)で開かれた。
被告人質問が行われ、被告は「安全確保のための指導はしていた」と主張。
起訴内容を否認した。

 被告は弁護側の質問に対し、安全確保の基本について、
「先生が全体を把握できるよう、園児に背を向けず、立ち位置を守ること」と強調。
事故前に新任教諭だった元担任の女性(24)=業務上過失致死罪で有罪確定=らに
研修を行ったことを説明した。

 検察側の質問では、元担任1人にプール活動を任せたことについて
「不安には思わなかった」と話した。
一方、事故後に監視役を置いたことから、
「(当時の安全管理に)改善の余地があったと思うか」と尋ねられると、「はい」と答えた。
遺族に対しては、「(園児を)元気にお返しできなかったことは申し訳ない」と述べた。

 被告側は「法令や義務違反はない」として、無罪を主張している。

 起訴状によると、被告は11年7月、
事故防止の注意義務を怠って統一的な教育や訓練を実施せず、
元担任に1人で園児を監視させてプール活動中の園児を溺死させた、とされる。
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