RSウイルス流行中、3週連続で患者増加 乳幼児は注意

朝日新聞
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 赤ちゃんが感染すると、重い肺炎になることもある「RSウイルス」が流行している。
国立感染症研究所は12日、全国の小児科定点医療機関から寄せられた患者数は
3週間連続で増え、最新の1週間(11月24~30日)で5495人になったと発表した。

 感染研によると、迅速診断キット検査の公的医療保険の対象が
外来診療に訪れる乳児らにも広がった、2011年10月以降では最も多いという。

 RSウイルスは、秋から冬にかけて感染が広がり、
2歳までにほぼ全員が感染する。
大人は軽い鼻かぜ程度で済むことが多いが、
乳幼児は重い肺炎にかかって入院して酸素吸入などが必要になる場合がある。
心臓や肺に病気があったり、免疫が弱かったりすると、より重症化しやすいという。

 子どもの感染症に詳しい、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は
「小さい赤ちゃんは重症化することがある。極めてまれだが、亡くなることもある。
せきがゼホゼホと続いてぐったりしたり、ミルクを飲む量やおしっこが少なくなったりしたら、
早めにかかりつけの小児科医で受診してほしい」と注意をよびかけている。
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