「保健室の先生」男性じわり増加 女性教諭と役割分担

朝日新聞
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学校の「保健室の先生」は女の先生ばかり? 
いえいえ、最近は少しずつですが、男性も増えています。
文部科学省によると、昨年度は全国の学校や幼稚園で46人が働いています。

 「先生、ばんそうこうをください」。
11月中旬、岐阜県各務原(かかみがはら)市立蘇原(そはら)第一小学校(小林宏行校長)。
休み時間、子どもたちが次々と保健室に顔を出す。
おでこをぶつけたという女子に先生は、「少し冷やそうか」と氷を詰めたポリ袋を渡した。

 先生はこの学校の勤務が4年目の津馬史壮(つまふみあき)さん(27)。
元々子どもに関わる仕事がしたくて、カウンセリングにも興味があった。
「保健室の先生なら両方を満たせる」と志した。

 保健室の先生は、正式には「養護教諭」と呼ぶ。
国立大の教育学部を卒業して、2011年度に岐阜県教委に採用され、
県内でただ1人の男性養護教諭になった。
県教委の担当者は「優秀な人を採用しただけで、性別は関係ない」と説明する。

 法律では、児童が851人以上の小学校には養護教諭を複数配置するとされている。
児童数983人の同校も、津馬さんとベテランの女性(47)の2人がいる。

 健康診断時など、女子が服を脱がなければならないような場合や、
女子の手足以外のけがは主に女性教諭がみる。
この女性教諭は「デリケートなことに配慮すれば、
男性の養護教諭に特に問題を感じることはない」。
男性教諭の存在は、児童が異性との接し方を学ぶきっかけにもなり、
津馬さんは「性を尊重する気持ちを育むことができれば」と考えている。
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