児童虐待防止へ 厚労省専門委で議論始まる


子供を叩く親・虐待のイラスト(ソフト)

NHK NEWS WEB
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児童虐待の件数が増え続けるなか、厚生労働省の専門委員会は相談や対応に当たる児童相談所の職員を増やし、体制を強化するなど、虐待を防止するための議論を始めました。
7日は厚生労働省の専門委員会の初めての会合が開かれ、塩崎厚生労働大臣が「虐待によって命が奪われることが頻発する状況に的確に対応できるよう、現行制度を抜本的に見直す」と述べ、対策を強化していく考えを示しました。
全国の児童相談所が把握した虐待の件数は年々増加していて、去年3月までの1年間には7万3000件余りと、これまでで最も多くなっています。ことし7月からは24時間相談を受け付ける全国共通の電話番号「189」の運用が始まり、今後、さらに相談が増えると予想されています。
会議では虐待を防止するために、対応が追いついていないと指摘されている児童相談所の職員を増やして体制を強化するほか、虐待が疑われる場合などに緊急に子どもを保護する「一時保護」を行うための基準の策定などについて議論することにしています。
厚生労働省は専門委員会での議論を踏まえ、児童福祉法など必要な法律の改正案を来年の通常国会に提出したいとしています。
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