【日経新聞1面】保育士の待遇改善に向けた動きだが、ほぼ想定線の内容と捉えられる



FISCO(フィスコ)
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保育士の待遇改善に向けた動きだが、ほぼ想定線の内容と捉えられる~保育士月給1.2万円上げ、定昇導入に助成金(日経1面)
政府・与党は2017年春から、保育士の賃金を月額約1万2000円引き上げる方針を固め、定昇を導入する保育所には助成金制度も新設すると報じられている。月内に開く一億総活躍国民会議で議論し、5月にまとめる「ニッポン一億総活躍プラン」に盛り込むようだ。
待機児童の解消に向けては、保育所の整備、並びに、十分や保育士の確保などが必要となるが、月給など待遇面から保育士のなり手が少ない状況になっている。待遇改善は保育士の不足解消に向けて必用不可欠な措置となってこよう。ただ、保育士の賃金引上げの方向性は想定されており、1万2000円の月給引き上げ案などもすでに伝わっている数値である。依然として、他の産業との比較では水準が低いとの見方も優勢とみられる。今回の報道が特段のインパクトにはつながらないといえよう。
しかし、一方では、保育所の複数経営優遇や介護施設との一体運営といった規制緩和なども検討されているように、介護・保育産業の育成に向けた政府の取り組みは活発化している印象がある。今後も賃金の上昇傾向が続くといった方向性などが示されれば、待機児童の解消に向けた十分な保育士の確保などが展望できるものとなっていこう。
JPHD<2749>、サクセスHD<6065>を中心とする保育施設運営銘柄には、短期的にもややポジティブな反応が期待される。ただ、サプライズは乏しいため、過度な上値追いの流れにはつながらないであろう。

関連銘柄 3件

  • 2749

    東証1部

    JPホールディングス
    保育所運営
     
    419

    4/22 9:29
    +5 (1.21%)
    時価総額  36,809百万円
    保育園や学童クラブ、児童館などを手掛ける。16.3期3Qは新規施設の積極開設で増収も、営業利益は販管費増で4%減。増収増益見込む通期計画は据置き。ローリング形式の中計では18.3期に経常利益21億円目標。 記:2016/02/12
  • 6065

    東証1部

     
    1,489

    4/22 0:00
    ±0 (0%)
    時価総額  7,804百万円
    保育所受託事業などを手掛ける。政府が「子ども・子育て新支援制度」を推進するなど、待機児童問題を解消するための取組推進が追い風。15.12期は保育施設新設で増収も、施設開設費用増等で最終減益の見込み。  記:2016/01/12
  • 2362

    JQスタンダード

    夢真ホールディングス
    人材派遣
     
    633

    4/22 9:27
    +3 (0.48%)
    時価総額  47,205百万円
    建設現場へ施工管理技術者を派遣する建設技術者派遣事業を展開する。深刻な人手不足となっている建設工事に対応するため採用を積極化。技術者派遣好調、派遣単価の改善はやや鈍る。販管費も増加するが増収効果で増益へ。 記:2016/03/24
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