IT企業が学童保育に参入 プログラミングなど学ぶ場に

学童保育の体験会に参加した児童たち=13日、福岡市中央区今泉
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西日本新聞
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IT企業のグルーヴノーツ(福岡市)は4月1日、学童保育の施設「テックパークキッズ」を、福岡市中央区今泉の新しい複合施設「西鉄天神CLASS」に開設する。子どもたちにIT技術に親しんでもらうため、プログラミングやロボット工作などのカリキュラムを提供する。

 同社は、家電などの機器とインターネットをつなぐ「IoT」事業の支援などを手掛ける。佐々木久美子会長が、自身の子育て経験から「働く親をサポートしたい」として参入を決めた。


学童保育の体験会に参加した児童たち=13日、福岡市中央区今泉
学童保育の体験会に参加した児童たち=13日、福岡市中央区今泉

 複合施設は、福岡市立中央児童会館を建て替えて4月1日にオープン。1〜3階に民間事業者、上階に児童会館が入る。市の担当者は「建て替え前から学童保育の機能はなく、施設ができるのは好ましい。連携も考えていきたい」とする。

 開設に先立ち、3月中旬に体験会があり、8家族の児童9人が参加した。児童たちはパソコンを使って仮想空間上に建造物をつくり、ものづくりの考え方を学んだ。また開設後は、子ども向けから仕事用までのプログラミング言語や、ブロックを使ったロボット制作も学ぶ。一般向けの工房を併設し、3次元プリンターを使ったものづくりも体験できる。カリキュラムは、現役エンジニアを交えて社内で作成している。

 学童保育の施設は約150平方メートル。午後2時から最長午後9時まで利用できる。週3回で月額4万3千円。有料でタクシーによる送迎もある。4月以降も体験会を開く予定。グルーヴノーツ=092(986)2701。


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