日刊アメーバニュース様
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【ママからのご相談】
2歳半の子どもがいます。毎朝起きるとまず、「着替えがイヤ」から1日が始まります。「朝ごはんを食べるのがイヤ」、「公園まで自転車に乗るのがイヤ」、「手を洗うのがイヤ」、「お風呂もイヤ」……イヤイヤの連続で、正直疲れてしまいました。
今の時期だけの辛抱、成長の過程でみんなが通る道……つらくなって身近な人に相談しても、同じようなセリフが返ってくるだけで、なんの解決にもならずイライラしてしまいます。
●A. ママに必要な武器は、“ユーモア”と“ゲーム感覚”!
ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。
「魔の2歳児」という言葉にぴったりのこの時期の子どもの言動……。わが家の次男も、イヤイヤ期真っ盛りの2歳5か月です。
毎日同じようにあれもこれもイヤイヤと言っては、望みがかなわないと癇癪(かんしゃく)をおこして泣き叫ぶ。
私もこの半年余りですっかり老け込んでしまいました。ストレスフルな毎日、怒ってばかりの自分の姿にもうんざりしていました。
そんな中で、発想の転換をしてみようと思わせられる本に出会ったので、今回はその本からいくつかのアイデアをご紹介していきたいと思います。
●子どもの“イヤイヤ”を上手にかわすコツ2つ
今回参考にするのは、デビッド・ボーゲニクト&ジェームズ・グレース著の『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』という本です。
この本ではイヤイヤばかりの子どもと付き合うためには、ほんのちょっとした作戦が必要だと教えてくれています。
「この時期の子どもを甘やしてはいけない」、というようなママたちを苦しめる厳しい言葉は全く見当たらない ので安心してください。
ユーモア満載、ゲームで分かりやすく子どもを導いてくれるのです。
●(1)選択肢を与え、子どもが主導権を握っているような気にさせる
例)着替えをスムーズにするアイデア
【作戦準備】
1.起きたらすぐに着替える習慣をつけること
2.何を着るか、毎日子どもに選ばせます(親はアドバイスのみ)
→本人を巻き込んでやる気にさせることが大切。
3.シャツは着やすいデザインのものを選ぶ
→小さい首周りに無理やり頭を通さなくてもいいように工夫。
4.服は体に合ったものを着させる
【基本のテクニック】
1.どれだけ早く着替えられるか競争
2.「お着替えしないと、動物園に連れて行けないよ」
→いわゆる“あめとムチ”作戦。
3.できるだけ自分で着替えられるように教えること
→どこに何があるか分かるように、引き出しにシャツやスカート、ズボンの絵を貼っておきます。
【こう話しかけてみよう】
・「今日はこの服にする? それともあっちがいい?」
・「ズボンとシャツとどっちを先に着ようか?」
・「起きて着替える? それとも寝転がったままで着替える?」
【ゲームにしてみよう】
・洋服屋さんごっこ
→“ごっこ遊び”を使えば、着替えが楽しい遊びに早変わり。もちろんママが店員で、子どもがお客さん。
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お着替えを例にご紹介しましたが、必要なことは“選択肢が用意されている” ということです。
着替えることがイヤなのではなく、自分でしたいという欲求が全く満たされないからではないかという仮説に従い、子ども自身が何かを自分で決めることができる、ということが必要なのかもしれません。
●(2)別のことに気をそらせる、不満を忘れさせる
例)かんしゃくを静める
【作戦準備】
1.言葉で気持ちを表現させましょう
→かんしゃくを起こしたら、「そんな風に泣かれても、どうしたらいいかわからないよ。落ち着いて、ちゃんと話して。」と言います。
2.子ども自身にものごとを決めさせます
→何をするかは選べなくても、やり方くらいは本人の好きにさせてあげては?
3.次の予定があるときは前もって十分に言い聞かせます
→時間の概念がない子どもには「あと何分」ではなく、「この歌が終わったら」などと言うようにしてあげるといい。
【基本のテクニック】
1.別のことに気をそらせます
→おもしろい顔をつくる、転ぶまねをする、ヘンテコなダンスを踊るなど。あの手この手で不満を忘れさせるのがコツ。
2.場所を変えます
→トイレ、店の外、車の中に連れ出せば少し落ち着くはず。
3.人形などの声色を使って話しかけてみましょう
【こう話しかけてみよう】
・「気分がおさまるまでもう少しここにいる? それとも今すぐ外に出たい?」
・「それじゃどうしたいのかわからないよ。何が気に入らないのか教えて。口で言ってみて、指でさしてもいいよ」
かんしゃくに振り回されないことが重要 です。親が相手にしなければ、子どももヒステリーを起こしても無駄と悟るはず。
【作戦が失敗したら】
かんしゃくを起こしたからといって、罰を与えてはダメ。言葉で自分の要求や気持ちをはっきりと伝えるように教えます。
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いかがでしたか?
一部をご紹介しましたが、2歳児との日々が息苦しく殺伐としてきたママには、何事もゲームに変えてしまおうという作戦は、試す価値のある方法ですよ。
頑張っていたママにとっては気が抜けてしまうようだし、こんなことでいいのかと心配に思う方もおられるでしょう。
しかし、子育てにユーモアは必要だと思うのです。ぜひ、参考までにお試しくださいね。
【参考文献】
・『「イヤイヤ」ばっかり言わないで!』デビッド=ボーゲニクト/ジェームズ=グレース・著
●ライター/あしださき(元モデル)------------------------------------------------------------------------------------------------