中央図書館で一時保育…青梅市

本をよむ保育士の先生とこども(カラー)


読売新聞
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4月から指定管理者制度が導入された青梅市中央図書館(青梅市河辺町)が、図書館の利用登録者を対象に無料の一時保育サービスを始めた。子どもを気にせず、図書館でゆっくり過ごしてもらおうという狙いだ。多摩地区の図書館で定期的な一時保育を実施するのは初めてだという。
 市は今年度から、サービス向上や経費削減を目的に、市図書館10館(中央図書館と分館9館)の運営に指定管理者制度を導入。全館で休館日が毎週月曜から毎月第3月曜のみとなり、中央図書館は開館時間も午前10時~午後8時(日祝日は午後6時まで)が、毎日午前9時~午後8時となり、利用しやすくなった。
 指定管理者は、「図書館流通センター(TRC)」(本社・文京区)を代表会社とする「TRC青梅グループ」で、中央図書館の既存の「おはなしの部屋」を活用した一時保育を市に提案。市はサービス向上につながると、了承した。
 一時保育サービス実施日時は、毎週月曜午前10時~午後2時(休館日の第3月曜を除く)。生後6か月から未就学児を無料で1時間預けることができる。図書館の利用登録者が活用でき、利用日の前日までに申し込む。保育士や幼稚園教諭の資格を持つ専門スタッフ2人が配置され、同時に4人まで預かる。予約状況によっては、当日利用や時間延長もできる。
 一時保育が始まった2日には、9人の子どもたちが専門スタッフと遊んだり、あやしてもらったりして過ごした。うち2人は保育時間が延長された。1歳5か月の我が子を預けた母親(38)は「久しぶりにゆっくり本が読めました。また、利用したい」と話していた。
 平賀進館長は「図書館を利用したいが、子どもが騒ぐので来づらいという親の声も耳にする。子どもを預け、図書館でくつろいでもらえれば」と話している。問い合わせは、同館(0428・22・6543)へ。
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