児童向け選挙冊子、新しく…写真や漫画を豊富に

大幅刷新された小学生用の啓発冊子(手前)


読売新聞
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今夏の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられる見通しとなったことを受け、東京都武蔵野市選挙管理委員会は、小学生向けに市が独自に作成している選挙の啓発冊子を6年ぶりに大幅刷新した。
 政治を身近に感じてもらい、主権者として投票する大切さを理解してもらうことが目的で、イラストや4コマ漫画を使うなど工夫した。
 冊子は「12才から考える18才からの選挙」。市は1986年度に初めて啓発用冊子「ぼくとわたしの選挙読本 なぜだろう なぜかしら」を作成し、公立と私立の小学6年生全員に配布している。2009年度に発行した第2弾の「選挙の基本」は活字が多かったことなどから、選挙権年齢の引き下げが決まったことを機に、内容やデザインを見直すことにした。
 今回は冒頭で「6年後には選挙権!」と呼びかけるなど、選挙がより近づくことに重点を置いた。教育現場の声も反映させ、イラストや写真、4コマ漫画を豊富に取り入れ、小学生が理解しやすいよう配慮した。
 また、衆参両院議員の任期や定数、市長や議員の役割や仕事内容なども解説。前回衆院選の市内の年代別投票率を示しながら、「自分たちの意思が反映されなくなってしまうのは残念なこと」と、若年層の低投票率が際立っている現状も指摘した。
 市は公立と私立計15校の約1300人に配布を始めており、市選管の守矢利雄事務局長は「副教材として活用しながら、政治や選挙を身近に感じてほしい」と話している。冊子は市のホームページからもダウンロードできる。
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