シリア東部で空爆、子ども25人死亡 ユニセフが懸念表明


CNN Japan
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 (CNN) 国連児童基金(ユニセフ)によると、シリア東部デリゾール県で25日、人口密集地を狙った空爆があり、25人の子どもたちが死亡した。

 同県の町クリヤが3回にわたって空爆を受け、礼拝中のモスク(イスラム教礼拝所)も標的となった。現場ではがれきの下から遺体を収容する作業が続いた。

 ユニセフは、シリアでは子どもたちの命を軽視した攻撃が日常茶飯事になりつつあるとして、深い懸念を表明した。

 同県の県都デリゾールでは今年1月に過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が北郊を占拠してから、激しい戦闘が繰り返されてきた。

 デリゾールは東方と南方の道路でイラクとつながり、西に向かえば古代遺跡のあるパルミラなどホムス県へ通じるという交通の要衝。周囲に広がる油田はISISが支配し、そこへ米軍とロシア軍が数カ月前から空爆を仕掛けている。

 在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」には、ISISが新たに公開したビデオが送り付けられた。デリゾール出身のメディア活動家5人が殺害された場面が映っている。ISISによると、5人はISISに背いて外部と連絡を取ったり、資金を受け取ったりした罪で処刑されたという。
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