2016/06/09

育児は褒めること大切 NPO代表・徳谷さんに聞く



大阪日日新聞
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 北海道の行方不明男児保護を巡るニュースは、親のしつけのありようを見つめる機会になった。大阪市内では2014年に母親が男児と無理心中する痛ましい事件が起きたばかり。子育てのしづらさを抱いたとき、親はどう対応すべきか。「親育て」の講座を開いている大阪市東住吉区のNPO法人ハートフレンド代表、徳谷章子さんに話を聞いた。

-幼児を育てるこつは。
 子どもの目線で、当たり前のことを褒める。例えば、子どもが手洗いした時に「偉いね。ばい菌さんはバイバイになって、手で物を持って食べてもおなかが痛くならないね」と褒める。そうすると、子どもは手を洗えばおなかが痛くならないと納得する。子どもにとってためになる褒め方が大切です。
 -褒めることの効果は。
 褒めることは「あなた(子ども)のことが好き」というメッセージが込められており、親子関係はよくなる。子育てが初めてのとき、上手な褒め方は分からない。でも、講座でこつを伝えると、子育てが楽しくなり、自信を持つ親は増えている。
 -児童虐待をどう見るか
 「子どもをたたいてしまう」という相談が何件かあった。こうした親は鬼のようではなく、一生懸命に子育てしている。でも、1人で一生懸命だ。周囲に相談できる人がおらず、孤軍奮闘している。たたいた親が悪い、と単純に解決しようとせず、親も困っていると捉えることが重要だ。「助けて」という思いで私たちの講座などに来る親はよいが、本当に苦しんでいれば外出することもできない。
 -行政施策としてどんな対応が必要か。
 0~3歳児がいる家庭を継続的に訪問し「元気ですか」と声を掛ければ、子育てに苦しむ親子を早期発見できる。現在も民生委員がいるが、きめ細かく対応している地域は少ない。訪問指導員を養成すれば、親も愚痴を聞いてもらえる。そうした仕組みを官民協働で作れたらと思う。
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