初週末、静岡県内各地で舌戦 格差是正、育児支援訴え


@S[アットエス] by 静岡新聞
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 参院選は25日、公示後初の週末を迎え、静岡選挙区(改選数2)から出馬した候補者は県内各地の商業施設や集会場所などを精力的に駆け巡った。休日を過ごす家族連れや女性を意識し、格差是正や育児支援などで熱のこもった舌戦を繰り広げた。
 民進党新人の平山佐知子候補(45)は、休日の買い物客でにぎわう県西部の商業施設付近で街頭演説した。家族連れの姿が目立つ浜松市中区のスーパーマーケット前では「『格差社会を何とかして』という声を、若いお母さんやお父さん、学生さん、先輩方から聞いてきた」と強調。社会保障制度や経済政策の変革が必要と主張し、「待ったなしの状態にある。苦しいと感じている人たちが声を上げる時だ」と支持を訴えた。
 共産党新人の鈴木千佳候補(45)は島田市や出身地の川根本町を訪れ、買い物客でにぎわう商業施設などを重点的に回った。小学生の娘を持つ母親として、「税金の使い道を変えて育児・若者支援を充実させる」と訴えたほか、「大事な子どもたちを戦争に送ってはならない」と安保法廃止を主張した。川根本町では現役町議の母親のサポートも受け、支援者らの励ましに、「国政への関心は高まっている」と手応えを語った。
 自民党現職の岩井茂樹候補(48)は浜松市で開かれた党女性部の決起集会に出席。復興政務官として東日本大震災の被災地支援を担当した経験を踏まえ、「立場の弱い女性や子供を守ることが政治の役割と確信した」と訴えた。党政調会長代行の塩谷立、党女性活躍推進本部長の上川陽子両衆院議員も出席し、女性の就労や子育て支援を重視する党方針を強調。「トップ当選でなければ自民党が否定されたのと同じ」と支持を呼び掛けた。
 諸派新人の江頭俊満候補(53)はJR沼津駅前で街頭演説し、消費減税や防衛強化の必要性を主張した。
 無所属新人の大嶽創太郎候補(33)は独自の戦い。

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