2016/06/30

News Up 特区で公園に保育所 ネットの声は


NHK
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 待機児童の解消が課題となるなか、仙台市は、国家戦略特区を活用して、公園の敷地内に保育所の設置を認める方針を固めました。仙台市以外にも、東京都の荒川区、世田谷区、品川区の3つの区のほか、横浜市でもこの特区を活用して、公園内に保育所を設置を進めています。待機児童の解消を目指すこの特区の活用。ネット上では特区の活用に対してさまざまな声が。

特区活用で公園に保育所

 仙台市は、青葉区中山の「中山とびのこ公園」に、地元の住民らでつくる社会福祉法人が新たな保育所を設置することを認める方針です。保育所の定員は90人で、来年4月の開所を目指しています。
都市公園法では、公園の敷地内に保育所を設置することは認められていませんが、仙台市は、待機児童を解消するための国の「国家戦略特区」の制度を活用して認める予定です。
 内閣府によりますと、都市公園では遊具やベンチといった公園施設以外の設置は制限されますが、戦略特区を活用すれば、保育所の面積が公園の敷地面積の30%以内に収まるといった条件を満たすことで、公園の中に保育所を設置できるということです。
 特区を活用して公園内に保育所を整備するのは、東京都の荒川区、世田谷区、品川区の3つの区と横浜市でも進められていて、東京の3つの区では都立公園に、横浜市では神奈川区の市立公園に整備される予定です。

ネット上ではさまざまな声が

 特区を活用した公園での保育所の整備に、ネット上ではさまざまな声が。
「公園に保育所を建てることができる規制緩和はすばらしいと思う」
「応援したい取り組みです。将来的に保育所が必要なくなればまた公園に戻せばいい」
「公園ではなく、学校の統廃合で使用されなくなった学校の校舎を使うのがいちばんだと思います」
「地域の方との交流ができる利点もありますが、不審者なども気になるところです。公園内の保育所、今後増えていくことが予想されますが、子どもの安全面の確保はしっかりと行ってほしい」
「保育所不足に直面する都市部での特区活用に期待します」
「公園のような子どもの遊び場ではなく、大人の遊び場をなくせばいい」
「保育園の開園に反対する人の気持ちも分からなくはない。公園の芝生広場がなくなるのはつらい」

特区活用しない計画も

 一方、特区を使わずに、公園の敷地を活用した保育所の整備を計画している自治体もあります。来年4月に500人以上の待機児童が出るおそれがある東京・杉並区です。
 杉並区は今、緊急に対策を進めていて、区有地に空きがないなか、4つの区立公園に新たに認可保育所などを作る計画です。杉並区は、来年4月に待機児童をゼロにする取り組みを進めていますが、新たに民間の保育所を作ったり、大きな都立公園などの敷地を使ったりするには所有者との調整などに時間がかかってしまうため、区の施設である区立公園での整備を進めています。
しかし、この計画には、一部の公園を利用する住民から計画の見直しを求める意見が出ていて、区と住民の話し合いが続いています。杉並区は、来月中旬までには保育所の運営事業者を選定したうえで、来月下旬から公園の遊具などを撤去する工事を始める予定ですが、住民との話し合いを続けて、理解を求めていくということです。

 保育研究所の所長で、埼玉県内で保育園を運営する村山祐一さんは「待機児童の解消を進めるうえで、公園に保育所を設置する必要がある地域もあると思う。ただ、公園はみんなが使う場所だけに、急いで設置を進めると、地域の人と利用者の間に対立が生まれてしまわないか心配だ。何より地域との話し合いと情報公開をしっかりすることが大切だ」と話しています。
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