2016/07/12

働く親たち「夜間・休日保育足りない」 政治に要望


朝日新聞
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 「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名ブログをきっかけに、与野党はそろって参院選の公約に保育士の待遇改善などの待機児童対策を掲げる。受け皿は増えつつあるが、「1億総活躍」の担い手からは、夜間や休日保育など、多様な働き方への対応を求める声が上がる。

午後9時すぎ、名古屋駅前にある24時間営業の認可外保育所「キッズタウン」。眠りについた子どもたちを起こさないように、名古屋市港区の会社員女性(34)はドアをそっと開けた。2歳の長男のお迎えの時間だ。
 化粧品販売会社に勤め、愛知県内4カ所のスーパー内にある店舗の管理を任されている。遅番の日の迎えは午後9時を過ぎてしまう。介護福祉士の夫は不定休で夜勤もある。
 大半の認可保育所は、午後7時半には閉まる。深夜まで預けられるのは市内に4カ所しかない。「認可に預けたくても、私たち家族の生活に合う保育所はなかった」と話す。
 保育料は1カ月17日の利用で5万円と安くはない。「時々、何のために働いているのかわからなくなる」。時短勤務を選んだら昇進の道が閉ざされる不安もある。「女性の活躍を目指すなら、夜間保育の充実や、認可外の利用料補助なども進めてほしい」。キッズタウンが預かる約30人の子どもたちの保護者の職場は学習塾、飲食店、スーパーなど様々だ。
 名古屋市中村区の美容師の岩下美樹さん(27)は、ほぼ毎日曜日、車で20分かかる隣の区の保育所に3歳の娘を預ける。
 予約は3カ月前の毎月1日、申込用紙を利用園に提出する。今月1日も、同じく美容師の夫が10月のすべての日曜祝日の申し込みを済ませた。この園では毎回定員の倍以上の申し込みがあり、「1日でも遅れれば、キャンセル待ちになるのでヒヤヒヤです」。
 美容師は小学生の頃から憧れの職業。やりがいも感じている。日曜は忙しく休みにくいのに、預けられる認可保育所は市内16カ所だけ。「平日の9時から5時の働き方がかなわない人もいる。いろんな働き方に柔軟に対応できる制度を考えてほしい」と話す。
 厚生労働省によると2014年度、全国の認可保育所で午後10時前後まで預かる夜間保育は85カ所、休日保育は1197カ所ある。(小若理恵、高岡佐也子)
■「日曜も仕事」38%
 日本人の働き方は多様化している。2015年のNHK国民生活時間調査によると、「日曜日に仕事や仕事のつきあいに時間を割いている」人は38・1%。うち女性に限っても34・9%いる。平日の勤務時間も様々で、「午後7時まで」は29・6%で、うち女性は18・2%。「午前0時まで」も4・5%、うち女性は2・6%に上った。
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