「3年保育」9園で 市立幼稚園、園児数で再編も 来年4月開始 /滋賀


毎日新聞
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大津市はこのほど、来年4月から市内の9市立幼稚園で始める「3年保育」の計画案を発表した。4、5歳児だけの現行の「2年保育」から拡大し、3歳児から受け入れるもので、2020年度までに全市立幼稚園に広める。併せて1学級当たりの園児数など規模の適正化にも取り組み、人数が少ない園を中心に幼稚園の再編も進めていくという。【田中将隆】

 市に「3歳から預けたい」という母親の声が多く寄せられたこともあり、越直美市長が今年1月の市長選挙で「3年保育の導入」を公約に掲げていた。

 現在、市立幼稚園は34園ある。来年度は、既に園児が少ない園を中心に、志賀北▽志賀南▽仰木▽仰木の里▽雄琴▽日吉台▽坂本▽逢坂▽大津で実施。その後も毎年8〜9園ずつ増やしていく。

 一方、園の「望ましい規模」としては、1学級当たり4歳児は20人以上、5歳児は25人以上とし、それぞれ2学級以上にすると定義。来年度以降は4歳児の数が3年連続して20人を下回った場合、近隣幼稚園との再編をするとしている。使われなくなる園は子育て施設として利用する意向のある民間企業への売却も検討する。

 今後、パブリックコメントなども実施して意見を募る。9月ごろに計画を決定し、10月から入園希望者を募るという。越市長は「3年保育をすることで母親たちの負担軽減につなげたい。規模の適正化は、子供たちがいろいろな友達と遊び、集団行動を経験するために必要だ」などと話している。
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