小学校のプール底で児童40人ケガ


毎日放送
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夏本番を迎え、子どもたちがプールを満喫できる季節となりましたが、奈良市の小学校ではそのプールで児童40人が足の裏などにけがをしていたことがわかりました。

 児童がケガをしていたのは奈良市立神功小学校で、先月29日から今月8日にかけ、体育の授業でプールに入った1年生から5年生まで計40人が足の裏などに擦り傷や、皮がめくれるなどの軽いけがをしました。

「子どもたちがけがをしたこのプールですが上から見ると水色の塗装がはがれ、ざらざらとした茶色いコンクリートがむき出しになっています」(記者リポート)

 水中カメラをプールに入れてみると…

 水色の塗装はほとんどはがれた状態でコンクリートの表面がむきだしとなっているのがわかります。

 ところどころに素足であるならばケガをしそうな穴が開いているのが見えます。

Q.友達のけがを見て…
「かわいそうやと思った」
Q.血とか出てた?
「うん、出てた」(児童)
「たまたまうちはけがをしていなかったのでよかったんですけど、もしけがをしていたら、学校にすぐに、ちょっと言うかもしれない」(同じ学校に子どもが通う母親)

 市の教育委員会によりますとこのプールは完成から36年が経っていて、コンクリートの床面がはがれるなど数年前から劣化が進んでいたということですが、予算がとれなかったため改修できなかったということです。

「昭和55年からのプールですので経年劣化が進んだのかなと推察。来年度使えるように予算確保に努めていきたい」(奈良市教育委員会事務局・教育総務課・岡崎利彦課長)

 小学校では今月9日からプールの使用を中止していて、夏休みに予定していたプール開放も行われていません。
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