保育所受け入れ体制強化 子育て支援員採用を検討


日本海新聞
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鳥取市は、保育所の受け入れ体制強化するため、国の基準緩和を受けて保育所への配置が可能になった子育て支援員の職員採用を検討する。保育士の人手不足解消と負担軽減につなげる。
 市によると、本年度、保育所入所を希望した市内の子どもの数は8月29日現在で395人に上ったが、このうち112人は入所しなかった。希望する施設と違ったり、無認可施設を選んだりしたケースが多いという。
 このため市は、保護者のニーズに応えて保育所の受け入れ態勢を拡充するため、県が認定する子育て支援員を職員として採用する方針。支援員配置の条件面を整理して採用する施設や人数を決め、今秋にも募集する。
 14日の本会議で足立考史議員の一般質問に対し、深沢義彦市長は「入所しない児童がおり、保育士の負担が高い状況を改善するため、支援員の配置は検討しなければいけない」と述べた。
 国の基準緩和を受け、鳥取県は保育士配置に関する条例を改正。認定コースや勤務時間帯、人数割合などの条件はあるが、支援員を保育所に配置できるようになった。昨年度から支援員の認定研修が実施され、県によると、本年度の研修終了時には約140人の支援員が保育所で勤務できる環境が整うという。(浜田匡史)
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