スマホで育児支援する人工知能 実用化へ


NHK
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休日にこどもを預かる保育園はどこなのかといった行政の育児支援について、親からの相談に応じるというAI=人工知能を活用したシステムが開発され、来年度中の実用化を目指すことになりました。
このシステムは三菱総合研究所が開発したもので、子育てをしている親が育児支援についての相談を行政の窓口に行かなくてもスマートフォンやパソコンでできるようにします。

13日は、システムの実証実験を行っている神奈川県川崎市と静岡県掛川市の事例が報告され、川崎市のシステムでは、スマートフォンの画面で「休日に子どもを預けなければ」と話しかけると、人工知能は休日に子どもを預かる川崎市内の保育園と、利用するための条件を紹介するホームページを教えていました。
また、「夜泣きが止まらない」と入力すると、「夜泣きはどの子にもある」と安心させ、考えられる原因を示していました。三菱総合研究所では、来年度中の実用化を目指しており、今後、福祉や観光などほかの分野での活用も検討しているということです。

この事業の責任者を務める村上文洋主席研究員は、「人工知能を使うことによって複雑な行政サービスを住民にわかりやすく説明するとともに、忙しい自治体の職員の負担を減らしていくことができる」と話しています。
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