熊本市の学童保育 「国基準より狭い」が半数


くまにちコム様
------------------------------------------------------------------------------------------------
熊本市直営の放課後児童クラブ(学童保育)80カ所のうち、国の面積要件を満たさない施設が今年3月末で半数の41カ所に上ったことが26日、分かった。同日開かれた子ども・子育て会議で市が報告した。

 同クラブは保護者が仕事などで昼間家庭にいない児童を、放課後預かる。国は子ども・子育て支援新制度で面積要件を「1人当たり1・65平方メートル」と示している。
 同市の95校中91校にクラブがあり、そのうち市が直営しているクラブは旧植木、富合、城南町を除く80カ所。要件を満たさない施設は41カ所で、昨年から6カ所増加した。合併3町のクラブは市が直営していないため面積を把握していない。
 施設が手狭になっている背景には、働く保護者が増えたことがある。同市教委青少年教育課によると、クラブの利用者は2013年度5487人、14年度5973人、15年度は6474人と2年間で約千人増加した。条件を満たす子どもを全員受け入れており、待機児童はいない。
 市は15年度、(1)龍田西小などに新設(2)画図小など3カ所で学校施設を活用してスペースを拡大(3)託麻南小にプレハブ設置-で6カ所の整備をしたものの、「全体として狭い状況」(同課)。
 市は条例で、国の基準より緩和した「1人当たり1・125平方メートル」という面積要件を設けているが、これにも満たない施設が11カ所あるという。同課は「新しい施設を造るのは予算上難しいため、学校施設の利用を進め、子どもたちの環境改善を図りたい」と話している。(森本修代)


------------------------------------------------------------------------------------------------