新潟日報モア様
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児童が放課後に安心して遊べる場所をつくろうと、佐渡市教育委員会は羽茂小で「放課後子ども教室」を島内で初めて開設した。同小を皮切りに他の小学校でも開設していく予定で、地域が一体となり子どもを育てる環境づくりを進める。
放課後子ども教室は2007年から国が推進している事業。共働きの家庭を対象にした児童クラブ(学童保育)と異なり、両親の就労状況に関わらず参加できるのが特徴だ。
羽茂小では1~3年の児童を対象に、来年3月まで月1回活動する。教室には30代主婦から70代のお年寄りまで、さまざまな世代の地元住民約20人が協力。放課後の約1時間を活用し、レクリエーションに取り組む。
初回の教室は19日に開かれ、児童約60人が参加。割り箸と輪ゴムを使い、紙飛行機を遠くに飛ばした。放課後の体育館は児童たちの笑い声に包まれた。
3年の女子児童(8)は「地域の方が優しく教えてくれて楽しかった。また教室に来たい」と笑顔。ボランティアの羽茂本郷、農業男性(69)は「最近は地域の子どもと触れ合う機会が少なくなっていたので、貴重な経験になった」と満足そうに語った。
市社会教育課の仲野都志矢係長は「児童と地域住民が交流することで町の活性化にもつなげていきたい」と話した。
市教委では教室に協力してくれるボランティアを募集している。年齢や居住地、資格は問わない。問い合わせは市教育委員会南教育事務所、0259(88)2230。
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