働く楽しさ体験 「こども四日市」開幕



中日新聞様
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 子どもたちが労働や販売の体験を通じて社会の仕組みを学ぶ「こども四日市」が五日、四日市市諏訪栄町の諏訪公園で始まった。子どもたちは疑似通貨「ヨー」を稼ぐために仕事に励み、買い物などに使って楽しんだ。
 有志の市民による「こども四日市プロジェクト」の主催。子どもたちに工夫して課題を解決する力を養ってもらおうと、二〇〇四年から毎年開いている。
 今年は五十種の仕事体験を用意した。チョコバナナやベーコンを具材にした「スイーツぎょうざ」、ファッションショーや歌舞伎を披露する「えんげい場」、場内を走る「車いすタクシー」、手製のみこしを担いで盛り上げる「おまつり」など多彩な業務がそろう。
 サンドイッチを作って売る店で働いた大谷台小三年小崎柚季さんは「初めて働いて、自分が作ったサンドイッチをお客さんが買ってくれたのがうれしかった」と笑みを浮かべていた。
「こども商店街」では子どもたちが段ボールで店を作り、古本やおもちゃ、アクセサリーなどを販売。この日は百店ほどが並んだ。
 運営には有志の小中学生も携わった。子どもたちのリーダー役に当たる「こども四日市市長」の桑名市陵成中一年吉川明花さんは「いろんなお店があり、一日中遊んで楽しめる。気軽に来てほしい」と話す。
 イベントは六日までで、小学生以下の参加費は五百円。(問)すわ公園交流館=059(350)8411
 (曽田晋太郎)
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