佐賀市に来春、24時間保育所 NPO開設働く女性を支援 [佐賀県]


西日本新聞様
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佐賀市のNPO法人「佐賀子育て応援団ココロ」(秋山広子代表)は来年4月、同市神園3丁目に市内で初めてとなる24時間対応の認可外保育所を開設する。園児の定員44人のうち半数は民間事業者と契約し、その従業員の子どもを受け入れる。働く女性の支援が目的で、企業側の受け入れ環境を整える。運営費や整備費を助成する内閣府の「企業主導型保育事業」に採択された。
 応援団ココロも働きながら子育てをしている女性らでつくっている。13年から同市兵庫北2丁目で24時間の託児所を運営しているが、需要は高く、拡充するため保育所の開設を決めた。
 保育所は木造平屋(床面積約390平方メートル)で敷地面積約740平方メートル。通常の保育室に病後児保育室や乳児室も備え、カフェスペースを併設する。認可外だが、人員や設備は認可施設並みを目指す。保育料は市内の認可保育所に比べて1~2割安くする。
 契約した民間事業者には数人ずつの「入園者枠」を割り当てる。既に市内のコールセンターや病院、美容室、保険会社などから問い合わせが寄せられているという。
 事業者の入園者枠以外の園児は地域から募る。乳幼児保育とは別に、小1~中3を対象にした学童保育サービスも提供し、地域のお年寄りなどとの交流事業も企画する。
 秋山代表(40)は「市内の保育サービスは大都市部に比べると、まだまだ整っていない。子育てのために仕事を諦める女性も多く、支えになりたい」と話す。
 佐賀市によると、市内の待機児童は56人(10月1日現在)。希望施設でなかった園児などの「隠れ待機児童」も含めれば214人という。
 開設に当たり、応援団ココロは28日、同市白山の佐賀商工ビルで説明会を開く。企業・団体向けは午後2時から、一般向けは同7時から。
=2016/11/15付 西日本新聞朝刊=
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