県内過去最多519人 高松に集中、全体の97% 施設不足、保育士確保難で /香川


毎日新聞様
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 県内の認可保育所などに入所を希望しても入れない「待機児童」が10月1日時点で過去最多の519人いることが県の集計で分かった。昨年同期と比べて112人も増え、97%にあたる505人は高松市に集中していた。待機児童は女性の職場復帰を阻む大きな要因となっており、高松市に対策を求める声は高まりそうだ。【植松晃一、岩崎邦宏】
     県子育て支援課によると、高松市以外の待機児童数は、▽坂出市6人(昨年同期比2人増)▽宇多津町6人(3人増)▽まんのう町2人(1人増)。昨年同期に5人だった観音寺市と、同1人の三豊市はゼロになった。
     年齢別では、▽0歳児227人▽1歳児159人▽2歳児89人▽3歳児32人▽4歳児以上12人。
     10月1日現在、児童2万3133人が入所を申し込んだが、実際に入っていないのは936人。うち厚生労働省の定義に合う待機児童は519人。保護者の職場からの距離などで希望する保育所に入れない児童らが他に多数おり、実態はより深刻な可能性もある。
     高松市では今年4月1日時点で321人の待機児童がおり、保育所に入所を希望する児童は出生に伴って増えるため、状況が悪化した。県は増加の理由について、受け皿となる施設の不足や保育士の確保の難しさを指摘する。
     高松市は、保育所の新設や既存施設の増改築を進めており、2017年度に約350人、18年度に約160人を新たに受け入れるとしている。市こども園運営課は「ハード面の整備は18年度までにある程度できる。保育士不足をいかに解消していくかが課題」とする。
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