お昼寝は何時間がいい? 幼稚園での生活に備えた睡眠リズムの整え方


日刊アメーバニュース様
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【ママからのご相談】
2017年春の幼稚園入園に向けて、願書の提出も終えました。
今まで、家で娘と2人べったりの生活をしてきたので、初めての集団生活への期待と不安が入り混じっています。
毎日元気に通ってくれるかな?  お友達となかよくできるかな? などの心配もありますが、一番気がかりなのは現在の娘の生活リズムが整っていないことです。
お昼寝したりしなかったりで、就寝時間も起床時間もまちまち。とても規則正しいとは言えません。
このまま春を迎えて、幼稚園へ行く生活が始まることが不安で仕方ありません。
●A. 今から準備すれば十分に間に合う! 早寝早起きを身に着けよう
ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。
幼稚園の入園準備の段階で、このご心配をなさっているママさんはとても素晴らしいなと思ってしまいました。
このコラムを書くにあたり、私の1人目の子どもが幼稚園に入園する前のことを思い返してみました。
すると、昼間たくさん遊んで疲れてしまうと夕方遅くまで昼寝してしまうことはしょっちゅう、悪いときは夕食を食べず、お風呂にも入らずそのまま朝まで眠ってしまうこともあったと分かりました。
その生活を、入園直前から急に“幼稚園仕様”に変えていくのはとても困難なことですよね。
私自身はもう少し早くそのことに気がつくべきだったと思います。実際、入園後にとても苦労をした記憶があります。
生活リズムを整えることは、お子さんの健康な生活を支える上でも極めて重要。早めの準備で確実に入園に間に合いますよ!
●早寝早起きがなぜいいのか
・理由1:睡眠を十分にとることができると、朝スッキリと起きられるから・理由2:起床時間が早いと、朝ごはんをゆっくりと食べられ、身支度をしたりトイレに行ったりする時間もゆっくりとれるから
小学館発行『めばえ』の編集部が行ったアンケート調査において、「お子さんが起きる時間は?」という質問に対して、最も多かった回答が「7時」で44%、次いで「6時」が25%という結果に。
つまり全体の約70%が7時までに起床している ことが分かりました。
この結果を見て、こんなに早起きを実践できているご家庭が多いのかと驚きました。
しかし、朝はお弁当作りや身支度に思った以上に時間がかかるものですから、この結果にも十分説得力がありますね。
わたしは分かっていてもなかなか自分が早起きできずに大変苦労しましたが、こんな体験談を聞かせてくれたママさんがいますのでご紹介します。
『息子はバス通園しています。バスの時間が8時前のため朝の支度が本当に大変です。朝ごはんと身支度にどうしても1時間以上かかってしまうので、バスの時間の1時間半前に起こすようにしたところ、少し余裕が出てきました。慣れるまでは大変でしたが、習慣化できたらとても楽ですよ』(年少の男の子のママ)
全てできるギリギリの時間で起きるのではなく、余裕を持った時間配分ができるというのがポイントですね。
●寝る時間にも注意しましょう
前出のアンケート調査において、「お子さんが寝る時間は」という質問に対し、最も多い回答が「21時」の47%で、次いで「22時」が19%、「20時」が18%という結果でした。
こちらの結果にはややばらつきを感じますが、やはり幼児は“お昼寝”をしてしまうと就寝時間が遅くなりがち ということなのでしょうか。
わが家の娘は、赤ちゃんのころから“全然寝ない子ども”だったので、お昼寝云々とは別の理由で夜寝てくれず、困り果てていましたが……。
お子さんの寝かしつけについてリサーチしたママさんの体験談で、とても参考になる話を聞くことができましたのでご紹介します。
『主人が仕事から帰ってくると、目が冴えて元気になってしまう息子。なかなか寝てくれなくて困っていました。そこで、夫から“電気を消す係”に任命してもらうことに。息子は寝る時間になると、部屋中の電気を消してまわる係になり、自然とその後寝る体勢に入ってくれるようになりました』(5歳の男の子のママ)
お子さんに寝ることを強要していないところが素晴らしいですね。
●お昼寝は時間を決めて
同調査において、「お昼寝の平均睡眠時間は?」という質問に対し、最も多い回答が「2時間」で52%、次いで「1時間」が30%という結果でした。
1位の回答の「2時間」という結果の年齢別の内訳は、1歳が59%、2歳が49%、3歳が21%と年齢が大きくなるほど減少傾向 にありました。
ただし、夜の就寝時間に影響が出ないよう15時くらいまでにお昼寝を終わりにできると良いようです。
『公園で午前中にたくさん遊んだら軽くお昼を食べて、1時間だけお昼寝しています。1時間たったら寝ていても起こしてしまうのです。初めはもっと寝かせてあげたほうがいいかなと思いましたが、起きたあとも元気いっぱい遊んでいる様子に安心しています。夜もしっかり寝てくれるし、このリズムがちょうどいいかも。私も時々一緒にお昼寝してしまいますよ』(3歳の女の子のママ)
子どもがお昼寝しているあいだに済ませてしまいたいあれこれは、一旦置いておく。そして一緒に疲れをとるというのはいいアイデアです。
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いかがでしたか? ご参考になる体験談がありましたでしょうか。
お子さんとの生活を幼稚園モードにしていく準備を早めにしておこうという素晴らしい心配りに感心しきりの筆者ですが、ぜひとも肩の力を抜いて楽しんでみてくださいね。
【参考文献】・『AERA with Baby(2016年2月号)』朝日新聞出版

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