京都保育人材確保・養成対策協議会 養成、就活支援、離職後、就業継続 府など、4分野で施策具体化へ /京都


毎日新聞様
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府内の保育人材の確保に向けて府や京都市などの行政機関と、保育団体などが共に検討を重ねてきた「京都保育人材確保・養成対策協議会」は、今後の取り組みの方向性をまとめた。保育人材の養成▽就職マッチング▽就業継続▽離職後--の4分野の18項目にわたり、具体的な施策を進めていくことで一致した。
     保育ニーズが急増し、府内の保育人材が逼迫(ひっぱく)する中、9月に設置された協議会では現状の課題や効果的な協働事業などについて議論してきた。11月30日の4回目の協議会では、今後の取り組みを確認。「京都式キャリアパスモデル」を構築し、勤続年数が短く、離職率が高い保育業界で、若手の保育士が長く働き続けられるよう、技能や経験に応じた職階を整備し、それに見合った研修も提供するとした。保護者対応などでつまづいた場合に支援ができるアドバイザーを各園に派遣することも挙げられた。
     また、就職希望者がインターネットで情報を把握しやすい環境を整える▽保育士の国家試験を合格した人が保育実習を受けられ、安心して就職活動ができる環境の整備--も確認した。
     実際にこれらの施策を進めるにはそれぞれが予算を確保する必要がある。府は来年度も協議会を開催し、それぞれの取り組みの進ちょく状況などを共有し、継続的に課題の洗い出しなどもする予定。【野口由紀】

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