医療的ケア必要な子ども 全国で約1万7000人


NHK NEWS WEB様
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日常的にたんの吸引などの医療的なケアが必要な子どもは、全国でおよそ1万7000人に上るという推計がまとまり、厚生労働省は自治体などと協力して適切な医療と教育を受けられる態勢を整えていきたいとしています。
この推計は、埼玉医科大学総合医療センターの奈倉道明医師らの研究班が診療報酬明細書のデータを基に調べたもので、13日に開かれた厚生労働省の会議で報告されました。

それによりますと、日常的にたんの吸引などの医療的なケアが必要な19歳以下の子どもは、昨年度の推計で全国でおよそ1万7000人に上るということです。このうち人工呼吸器が手放せない子どもはおよそ3000人で、全体の18%に上りました。
医療的なケアが必要な子どもは、過去のデータからここ数年増えているということで、研究班の奈倉医師は、医療技術の進歩で命が助かった子どもに障害が残るケースが増加していることや、高齢出産が増えていることが背景にあると指摘しています。
厚生労働省は、自治体などと協力して医療的なケアが必要な子どもが適切な医療と教育を受けられる態勢を整えていきたいとしています。
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