兵庫)西宮市、パーク&ライド方式の保育所を整備へ


朝日新聞様
------------------------------------------------------------------------------------------------
保育所へ子どもを送った車をとめ、親はそのまま電車で会社へ――。西宮市は、そんな子どもの預け方ができる「パーク&ライド方式」の保育所をつくることを計画している。駅前にある旧小学校の敷地という立地を生かす取り組みだ。
 市によると、場所は2009年に廃校になった旧高須東小学校(高須町1丁目)。約6900平方メートルある運動場に、園舎と60台以上の駐車場を設ける。定員は120人を予定。17年度中に運営事業者を選び、19年4月の開設を目指す。
 整備予定地は阪神武庫川団地前駅の目の前にあり、車で子どもを送った後、すぐに電車に乗れる。同駅からは、3駅先の武庫川駅で阪神本線に乗り換えて、梅田駅まで約30分、神戸三宮駅までは40分ほどで着く。
 パーク&ライド方式の保育園の開設で、市は待機児童数を減らすことを狙う。
 市内の待機児童数は183人(4月1日現在)。求職活動をやめていたり、特定の施設を望んだりする「隠れ待機児童」を含めた数は636人に上る。安井小、津門小、春風小の校区ではそれぞれ30人以上と、市内では比較的多い。こうした保育需要が高い地域ではまとまった土地が不足しているため、「緊急的な新たな手法」として、今回の整備に踏み切ったという。
 市が保育所に入所できていない児童(7月末現在)の保護者を対象にしたアンケートによると、331世帯のうち91世帯がパーク&ライド方式の保育所を利用する意向を示したという。
 市は整備する保育所で、バスで児童を送迎する「送迎保育ステーション事業」や、病児保育の実施も検討する。担当者は「運動場を活用した庭園を造るなど、地域活性化に貢献できる施設にもしたい」と話す。(吉沢英将)
------------------------------------------------------------------------------------------------