2016/12/28

生活習慣身につける「学び」の場 幼稚園の先生


毎日新聞様
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子どもの成長やりがいに
 今年、保育所に入れなかった子どもの保護者とみられる人の怒りの書き込みが大きな話題になった。「保育所待機児童」の増加は深刻な問題だ。「女性が活躍できる社会」を実現するには、女性が働きやすい環境の整備は必須アイテム。保育所の増設は急務だ。また、地域の実情に合わせ「幼保一元化」が議論される中、もう一方の幼稚園の仕事内容と現状はどうなのか。幼稚園教諭歴40年目のベテラン、塚本規子・大阪府枚方市立蹉〓(さだ)西幼稚園長(59)に聞いた。【堂馬隆之】
     幼稚園と保育所の違いで代表的なものは保育時間の長短。公立、私立の別はあるが、幼稚園が午前8時台から午後2時ごろまでが一般的なのに対し、保育所は早朝から夜まで子どもを預かってもらえる。これが働く母親に需要が高い理由だ。塚本さんによると、蹉〓西幼稚園では「預かり保育」として、正規の授業時間の後、午後5時までの保育を実施。これなら保育所との時間差は縮まる。
     管轄省庁は幼稚園が文部科学省、保育所は厚生労働省。保育所が子どもの生活の場である「福祉施設」なのに対し、幼稚園は教育の場である「学校」の位置づけ。教諭は「幼稚園教育要領」に基づくカリキュラムに沿い、運動や音楽、遊びなどを通じて子どもの健康をチェックし、生活習慣を身につけさせる。
     文科省のまとめでは、全国の国公私立の幼稚園数は1万1674(2015年度)。最近10年間で2200以上も減った。「教諭の採用を見合わす年度も出てきました」と塚本さん。
     幼稚園教諭免許には短大卒で取得できる2種と4年制大学卒で取得できる1種があり、幼稚園免許と保育士免許の両方持っていることが採用の条件になることも。取り巻く環境は厳しいが、塚本さんは「子どもの変化や成長が手に取るように感じられるのがやりがい。子ども好きで笑顔がすてきな先生が増えてくれたら」と話す。

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