双日、保育所に参入 系列会社が運営会社買収


日本経済新聞様
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双日は15日、保育所の運営事業に参入すると発表した。グループの双日総合管理(東京・港)が保育所の運営を手掛けるアンジェリカ(東京・目黒)の全株式を12月中に取得する。買収額は非公表。双日が開発するマンション内に設置するなどし、東京都内を中心に年間数カ所ずつ増やしていく方針。待機児童問題が深刻になるなか、安定した利用を見込む。
 2004年設立のアンジェリカは現在、東京23区で国の基準を満たす認可保育所9カ所、東京都の独自基準に基づく認証保育所6カ所を運営している。従業員は約360人。国や都からの補助金を受けており、安定した経営が見込めるという。
 双日は子会社の双日新都市開発(東京・港)を通じ、マンション開発や不動産売買を仲介している。不動産情報のネットワークを活用し、アンジェリカが保育所を新設する用地を確保する。ビルやマンションに保育所を設け、利便性を高める方針だ。
 帝国データバンクの5月の調査によると、保育所の運営主体は全体の86%を社会福祉法人が占めており、株式会社・有限会社は7%にとどまる。今後は政府の掲げる保育所拡充政策に対応し、民間企業の参入が増える可能性はある。
 大手企業では資生堂が11月、保育事業に参入すると発表した。保育サービス最大手のJPホールディングスと組み、事業所内保育所の設立支援や運営受託を手掛けていく方針だ
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