待機児童解消へ 神奈川県が保育士試験を年3回に増やす検討


NHK NEWS WEB様
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神奈川県は、待機児童の解消に向けて、全国で年に2回行われている保育士の試験を独自に3回に増やす検討を始め、政府が定める地域を限って規制改革などを行う「国家戦略特区」のメニューに盛り込まれるよう働きかけを強めることにしています。
神奈川県内の去年4月時点の待機児童は全国で10番目に多い497人で、解消に向けては、施設の整備とともに保育士の確保が課題となっています。

このため、神奈川県は、春と秋の年2回、全国で共通の問題や実技試験で行われている保育士試験について、県独自の試験を夏に実施し、3回に増やす検討を始めました。

通常は筆記と実技の両方に合格しなければいけませんが、県独自の試験は筆記のみで、合格者は実技の講習会に参加すれば保育士資格を得られます。

その一方で、地域の保育士を確保するため、独自試験の合格者は3年間、神奈川県内での勤務を義務づける方向で検討を進めているということです。

独自の試験を行うには、政府が定める「国家戦略特区」のメニューに盛り込まれることが必要で、県は国への働きかけを強めることにしています。

神奈川県次世代育成課は「早ければ、ことし夏の実施を目指して、政府と調整を進めていきたい」と話しています。c
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