相模原市、保育所定員増やリニア整備に重点 17年度予算案


日本経済新聞様
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相模原市は17日、一般会計総額が2893億円となる2017年度予算案を発表した。16年度当初予算に比べ12.3%増えて過去最大規模となる。保育所の新設などで児童受け入れ枠を406人増やすほか、子育て支援業務を一元化する窓口の設置などで子育て世帯に目配りする。地域活性化の起爆剤となるリニア中央新幹線の新駅事業などインフラ整備も進める。
 新規の保育所を4園増やすほか、認定保育室の認可化などに9億6000万円を計上。15~16年の2年連続で達成している待機児童ゼロの継続を目指す。また、出産・育児に関して相談や支援を受けられる拠点を各区役所に設置。これまで保健所などに分散していた窓口を一元化する。
 将来のまちづくりとしては、リニア中央新幹線ができる橋本駅周辺の整備事業に4280万円を計上。駅の用地取得と並行し、広域のにぎわい創出を具体化する。通常の路線バスよりも高速で運行する新しい幹線バスシステムの導入に2140万円などを盛りこんだ。また、国や県とも連携した広域観光のルートづくりにも新しく取り組み、訪日客の取り込みにつなげるねらいだ。
 一般会計予算の大幅増は、これまで神奈川県が負担していた小中学校の教職員人件費の負担が政令市に移されることが主因で、これを除くと2611億円で1.3%増。一方で市税収入は企業収益が伸び悩んだことなどから法人市民税が縮小し、0.5%減の1134億円と2年ぶりの減収となる見込みだ。
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