公園内、保育所可能に 改正案、閣議決定


中日新聞様
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 政府は十日、公園内のスペース活用に向けた規制緩和を柱とする都市公園法などの改正案を閣議決定した。保育所の設置を可能にするほか、レストランなど商業施設の設置許可期間を二倍に延長。民間主体の緑地整備を後押しすることも盛り込んだ。公園の有効活用や魅力向上につなげる狙い。今国会での成立を目指す。
 現行では、住民の憩いの場や災害時の避難場所といった機能を優先し、公園内は電柱など限られた設備しか置くことができない。
 待機児童問題の深刻化を受け、二〇一五年から国家戦略特区に限って保育所設置を解禁したが、法改正により全国で可能にする。地方の県庁所在地を含め、保育所を増設したいが用地不足に悩む都市部を中心に一定の効果を期待している。公園を管理する自治体が認めれば、小学生を放課後に預かる学童クラブなども整備できる。
 このほか、事業者が公園内でレストランや売店を出店しやすくなるよう、店舗の設置を許可する期間を、現行の十年から二十年に延長。公園内の遊歩道や植栽も一体的に事業者が整備する仕組みを導入し、利用者へのサービス向上を図る。
 NPOが空き地を借りて公園として整備する「市民緑地」の推進も盛り込んだ。固定資産税・都市計画税の軽減や、ベンチの設置に対する補助などで緑地化を後押しする。
 
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