厚木市、保育士転入に助成 県内初 引っ越し代など最大10万円


東京新聞様
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 厚木市は二〇一七年度、市内に転入した上で、市内の私立保育施設に勤務する常勤保育士に引っ越しなどの費用を最大十万円助成する。保育士の確保を推進し、待機児童の解消につなげる狙い。市が十四日発表した新年度予算案に関連経費を盛り込んだ。市によると、保育士の転入に助成するのは県内で初めてという。
 対象は市内に転入、勤務する保育士のほかに、市内の私立保育施設に既に勤めているが現在は市外に住んでいる人が今後、厚木に転入する場合も対象とする。
 対象者には一律五万円を支給し、さらに引っ越しや不動産の仲介にかかった費用を五万円まで助成する。年齢制限はなく、性別も問わない。一七年度は十人への助成を予定し、新年度予算案に百万円を計上した。
 待機児童解消に向けた新年度事業では、さらに保育士資格を取得するために奨学金を借りた人に返済金を助成する取り組みも新たに始める。対象は市内在住者で、市内の私立保育施設に勤める常勤保育士。年間で最高二十万円、最長三年間支給する。市の事業としては全国トップクラスの補助額といい、年間二十五人への助成を見込んでいる。市によると昨年四月一日現在、市内の待機児童は十人。
 新年度予算案は、一般会計が前年度比三億円増で過去最大となる八百八億円。市内三カ所目の工業団地となる「森の里東土地区画整理関連事業」に六億三千万円を計上するなどした。小林常良市長は「都市基盤整備と、次代を担う子どもたちへの投資、この二つを意識した」と編成の狙いを述べた。 (井上靖史)
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