狭い道に電柱、子どもの事故多発 自転車で避け、車道に


朝日新聞様
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■小さないのち 道に潜む危険
子どもの交通事故が多く起きているところには、どんな特徴があるのだろうか。それを探るため、朝日新聞は公益財団法人「交通事故総合分析センター」の協力を得て、2015年までの4年間に14歳以下の死傷事故の割合が高かった区域を調べた。東京、兵庫、神奈川、大阪といった大都市部の住宅地が並んだ。
 国の統計に使われている分析手法にならい、全国の地図を500メートル四方に区切ったマス目の区域に、同センターの事故データを落とした。件数の比較では人口や交通量によって左右されるため、全年齢の死傷事故のうち、14歳以下の割合が高かった順に五つの区域を抽出した。子どもの歩行者や自転車の事故が10件以上ある区域を対象にした。
 最も割合が高かったのは、東京都大田区の大森南区域の住宅地で、14歳以下の事故は約27%。次いで兵庫県伊丹市北部の区域が約26%。いずれも自転車事故が7割超を占めた。歩行中の事故が多かった東京都調布市の仙川区域(約23%)をあわせて、割合の高かった中から三つの区域を記者が専門家と歩いた。
 事故が相次いでいたのは、車道の幅約5メートルの狭いバス通りだった。白線の内側の路側帯を歩くと、電柱が次々と立ちはだかる。自転車の男の子が電柱を避けようと道の真ん中近くまではみ出し、その数メートル後ろを走っていた車が慌ててハンドルを切った。
 子どもの事故の割合が最も高かった東京都大田区の大森南区域。羽田空港から1キロほどの住宅地を、親子で町を歩く活動に取り組む日本こどもの安全教育総合研究所の宮田美恵子理事長と訪ねた。
 「電柱が邪魔で、自転車は車道に出ないと通れません。車からは飛び出したように見えるでしょう。人と車が多い狭い道路に電柱が林立するのは、全国の都市部に共通した課題です」
 ガードレールはない。電柱は区
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