千葉市が保育所定員1688人増 待機児童で緊急プラン


東京新聞様
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千葉市は、認可保育所に入れない待機児童の解消に向けた「緊急アクションプラン」を策定したと二十七日に発表した。プランでは、来年四月の待機児童ゼロを目指し、保育所の子どもの定員を千六百八十八人増やすほか、市独自の保育士の給与上乗せ案の検討も盛り込んだ。
 市はこれまで、二〇一七年度中に保育所の定員を千百八十八人増やす計画だったが、プランでは、さらに五百人増やした。補正予算に施設整備として二億五千万円を計上し、JR稲毛、幕張本郷の両駅前など希望者が多い地域で重点的に事業者を募集し、新たな施設の整備を目指す。
 市は一四年、一五年に待機児童数ゼロを達成。しかし、入所を希望する児童の増加や保育士不足などに伴い、昨年の待機児童は十一人、今年は三十三人に増え、二年連続で待機児童ゼロを達成できなかった。
 厚生労働省が今年三月、待機児童の定義を「職場復帰をしたくても、子どもが入所できないため保護者が育児休暇を取得した場合」を含めると変更。新定義では、市の今年の待機児童は四十八人だった。市は新定義での待機児童ゼロを目指すとしている。
 熊谷俊人市長は二十七日の定例会見で、「待機児童ゼロを達成していくことが必要。受け皿を拡大し、今まで以上にアクセル全開で整備をしたい」と述べた。 (柚木まり)
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