2017/04/30

市民困惑、保育士不足で一気に待機児童140人


読売新聞様
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京都府京田辺市立保育所(4園)が今年度に入って保育士不足に陥り、混乱が広がっている。
 昨年度当初はゼロだった待機児童が140人(0~3歳児)に上り、全園で受け入れるはずだった0歳児保育は1園だけに。1年更新としている多くの臨時職員と再契約できず、その補充もできなかったことが主な原因。市は「保育士の雇用事情が変化し、確保がこれほど難しくなるのは想定できなかった」とするが、市民から困惑と憤りの声が上がっている。
 市子育て支援課によると、昨年度当初と比べて1年契約の臨時職員が18人減ったことが影響し、4園の保育士は前年度比15人減の計96人(1日現在)。保育士1人が担当できる児童数は決まっており、「1997年の市制開始以降初めて」(同課)、年度当初に待機児童が生じる事態となった。2年前に施設を新築し、定員を増やした三山木保育所も0歳児クラスを休止。関係者は「保育士を確保できればすぐ再開できるのに」と漏らす。
 市が「異変」に気付いたのは昨年12月。入園申込書を取りに来る保護者が多く、例年より早く保育士に再契約の意向を聞いたが、更新を希望したのは約半数だけ。新規募集にもほとんど応募がなかった。
 今年に入り、民間3園を含む全7園への申し込み(進級も含む)が昨年度に比べて約100人増と希望者が例年を上回ることが判明。市は2月に正職員待遇(任期3年)の採用枠で募集したが、それでも十分な人数を確保できなかった。
 保護者からは憤りの声が上がる。長女が入園できなかった会社員の女性(34)は育児休業の1年延長を余儀なくされたといい、「市は想定できたはず。職場復帰の計画も狂った」。ほかの待機児童の保護者とともに市に早期受け入れを求め、市議会への請願提出なども検討しているという。
 市は緊急で正職員の保育士10人の募集を開始。これまで27歳以下だった年齢制限を35歳以下に緩和し、今月23日まで受け付ける。正職員待遇(任期3年)の保育士10人も23日まで募り、新たな採用者を6~7月に配属。待機児童を順次、解消していく方針だ。
 保育士の資格を持っていても、待遇面や労働環境などの問題で勤務を希望しない人が増えており、全国的な課題となっている。市子育て支援課は「市内に子育て世代の住民が増えていることもあり、待機児童を生じさせてしまった」と説明。鞍掛孝・副市長は「若い人に住みやすいまちを目指してきたのに、多くの市民に迷惑をかけてしまい、残念だ。改善に全力を尽くす」としている。(上野将平)
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