虐待から子ども守る 全国初の専門部署発足 大阪府警


NHK NEWS WEB様
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虐待の疑いがある子どもの通告数が全国で最も多い大阪で、児童虐待の捜査などに当たる警察の専門部署が全国で初めて設けられ、3日、発足式が行われました。
大阪府警察本部に今年度から新たに設けられたのは「児童虐待対策室」です。3日は村田隆本部長が所属する17人の警察官の代表に任命書を手渡しました。そして、「子どもは被害を受けても声を上げられないことが多い。関係機関と連携し1人でも多くの子どもを助けてほしい」と訓示しました。

大阪府内では、去年1年間に虐待を受けた疑いがあるとして警察から児童相談所に通告された子どもが8536人と、3年連続で全国で最も多く、去年11月には、所在がわからなくなっていた3歳の男の子の遺体が府内の山の中で見つかる事件も起きています。
新しい部署は、児童相談所との連携を緊密にして子どもや家庭の状況について細かく情報を共有するほか、所在がわからなくなっている子どもを追跡する班も設けました。
警察によりますと、児童虐待の対策に特化した専門の部署ができるのは全国の警察で初めてだということです。大阪府警察本部の荒武泰子児童虐待対策室長は「子どもは社会の宝であり、被害から守るために全力で取り組みたい」と話していました。
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