保育園の「充実度」調査、都心部で見えた変化とは


TBS NEWS様
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保育園を利用する親たちが、自治体ごとに保育園の「充実度」を調べた調査結果が発表されました。待機児童問題が深刻な中、以前は「入りやすい」とも言われていた都心部の保育園にある変化が出てきています。
 公園で遊ぶ子供たち。おととし、東京都心の公園での様子です。園庭のない近くの保育園から遊びにきていたのですが、この周囲には園庭のない保育園が多く、一時は5つ以上の保育園の子供たちが集まっていました。
 13日、保育園児の保護者らで作るNPOが会見し、保育をめぐって子供を持つ親が感じている「充実度」の調査結果を公表しました。首都圏を中心とした100の自治体について調査したものですが、指摘した現状の1つが園庭のない保育園の割合が増えていることで、園庭がある保育園の割合は去年より減って76.1%になったということです。
 「待機児童対策のために、子どもたちの環境が厳しくなっている。園庭が絶対になくてはいけないわけではないが、園庭のある保育園が減っている」(「保育園を考える親の会」 普光院亜紀代表)
 NPOによると、多くの自治体が保育定員の増加に取り組んでいて、保育園への合格率に相当する入園決定率は74.2%とやや改善しているということです。しかし、例えば、東京・港区のように定員を6年間でおよそ2.4倍に増やしたものの入園希望者も増えたために、入園決定率が50%を下回るという実態も明らかにされました。
 以前は保育園に入りやすいとも言われた都心部の母親たちは・・・
 「認可は入れなかったので、認証保育園に入れています。できれば園庭のある所に入れたい」(2児の母親)
 「(港区に)引っ越してきて、その結果、待機児童が増えちゃったという話は聞く」(1歳9か月の子どもを持つ母親)


 待機問題が大きな社会問題となってから保育園の数の整備は進んできた一方、親たちが感じる充実度の向上にはまだまだ課題があるようです。

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