HTB 企業内保育所開設


長崎新聞様
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 ハウステンボス(HTB、佐世保市)は10月、園内入り口の「入国棟」2階を改装し、企業内保育所「ハウステンボス保育園」を開設した。HTBは従業員の半数が女性で、現在15人が育児休業中。子育て世代が仕事と家庭を両立しやすい環境を整備し、人材確保につなげる考え。

 年中無休で運営。保育時間は午前7時~午後10時(午後8時以降は延長保育)。社員やテナント従業員に加え地域の住民も利用できる。0歳児から受け入れ、定員は60人。
 散歩の時間にHTB内を訪れたり、夜の花火を眺めたりできる。担当者は「職場に隣接しているので、急なトラブルの際にすぐに駆けつけることができる。保護者は安心して仕事に集中できる」と強調する。
 HTBは、内閣府が待機児童対策として昨年度始めた「企業主導型保育事業」を活用した。認可外施設だが、条件を満たせば認可施設並みに運営費や整備費の助成を受けられる。
 県などによると、県内に現在約60ある「事業所内保育所」は、大半が補助制度がある病院内保育所。支援がない一般企業は資金面がネックでなかなか開設に踏み切ることができなかった。しかし「企業主導型」の導入でHTBのほか大学、製造業など業種も多岐に及ぶ6法人が開設にこぎ着けた。
 8月に開設した学校法人平成国際学園(長崎市)は「整備段階から補助が受けられるため、初期投資を抑えることができる」と事業を評価。県子ども未来課の担当者は「大企業でなくても自前の保育園が持てるようになった。福利厚生の向上や女性の社会進出の面からも地場企業は積極的に取り入れてほしい」と期待している。



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