河北新報様
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福島県は県内の保育士登録者のうち、現在は保育士として就労していない「潜在保育士」を対象にした初の実態調査の結果概要を公表した。保育施設などを辞めて「無職」となった保育士が44.1%に上り、辞めた理由としては「給与への不満」「仕事量」が上位だった。
現況は、保育士の勤務経験はあるが現在は「別の職種」が33.3%。勤務経験がなく今も「別の職種」は15.3%だった。保育士をしていない期間は「5~10年」25.3%、「1~5年」24.7%となった。
経験者が保育士を辞めた理由(複数回答)は「給与への不満」24.8%、「仕事量の多さ」24.6%、「妊娠・出産」21.2%など。年代別で20代は「仕事量」が47.9%、30代は「給与」が40.6%でそれぞれ最多だった。
未経験者が保育士に就かない理由(同)は「向かないと感じた」が40.3%に上り、「希望する条件に合致する求人がなかった」が31.2%で続いた。
今後は「どんな条件でも保育士として働くつもりはない」が30.4%、「現在の職場より良い雇用条件なら考えてもいい」が18.2%だった。
県子育て支援課は「引き続き状況を把握し、職場環境の改善や復職支援に生かしたい」と説明した。
調査は昨年6~8月、協力意向を示した2670人の潜在保育士を対象に実施。66.7%に当たる1782人から回答を得た。
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