【特集】保育園で働きたい 第二の人生は“じいじ先生”

老人を中心にした大家族のイラスト
MBS様
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保育士不足に頭を抱える保育園が増える中、保育園で働きたいというシニアが増えているそうです。仕事は保育士のサポートが主ですが、やりがいもあるようで保育園側もかなり助かっているようです。

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短大で保育を学んだ“しげさん”
3月卒業シーズン、大阪府河内長野市にある保育や介護を学ぶ短期大学(大阪千代田短期大学)でも16日、卒業式が行われました。振袖姿の若い学生たちと一緒に卒業するのは…

「西田茂」
「はい」

67歳の西田茂さんです。長年働いた郵便局を2年前に退職してまもなく入学しました。入学した理由は子育ての反省からでした。

「次女が話しかけてくれないのは育て方がまずかったんじゃないか。子どもに対する接し方がどうだったのか学びにここへ(入学した)」(西田茂さん)

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そのため大切にしたのは学生とのコミュニケーション、今ではすっかり溶け込んでいます。若い学生との壁を作らない姿勢は2年間の「学生生活」の授業でも貫いていたようです。

「同じ年代じゃないのに普通にとけ込んでる」(男子学生)

「しげさんは(授業中に)よく発言する。先生が説明したこととかにも『ここはこういう感じで思うんやけど』と言ってくれるから、話し合いも進みやすい」(女子学生)

子育てを学ぶために入学した西田さんでしたが、若い学生と触れ合ううちに自らも保育業界で働きたいと思い始めたそうです。

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保育園で働きたいシニアは年々増加
西田さんは大阪・梅田のハローワークで仕事を探すことにしました。

(職員)「きょうはどのようなご相談ですか」
(西田さん)「保育補助の求人があるかどうか」

保育士の資格を持っていない西田さんが探していたのは、保育士のサポートをする仕事です。

(職員)「面接はしたいとおっしゃってます」

なんと、その日のうちに面接が決まりました。

「面接が高いハードルですから。頑張ります」(西田茂さん)

いま、西田さんのように保育園で働きたいというシニアは年々増えています。保育士を目指している人が減っている一方、60歳以上の人は右肩上がりで伸びています。



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