医師歯科医師会館が開所 保育所併設、ホール貸出も

子供たちを見守る保育士のイラスト
タウンニュース様
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 (一社)鶴見医師歯科医師会(岩木一晃理事長)所有の同会会館の建て替えが完了し、4月1日に開所した。前日には来賓を招いた開所式を実施。「地域に愛される会館に」と新たな拠点の門出を祝った。

 鶴見神社横にある鶴見医師歯科医師会館=鶴見中央1の16の5=は、医師会、歯科医師会の合同施設として、各種研修や行事などで活用。市民への貸しホールとしても使われていたが、築50年以上が経過し、老朽化から建て替えが進んでいた。

 新設された会館は、地上3階建ての鉄筋コンクリート造で、建築面積は約321平方メートル。1階には最大100人規模のホール、研修室、地下倉庫などを設置。これまで同様、両会の研修や各事業で使用する。

 2・3階には1歳〜5歳までの定員60人の認可保育所を整備。運営法人は社会福祉法人幸友会で、「鶴見中央はなかご保育園」として同日開所した。

 また、旧会館と同じく、ホールは一般にも有料で貸し出される。同会会員からの紹介を受け、窓口で申込むことができる。

地域への思いも込め

 開所式には、新旧鶴見区長をはじめ、30人以上の来賓が招かれ、新会館の完成を祝った。

 岩木理事長は「昭和24年に初代会館が建設され、区画整理によって2代目ができた。そこから55年。新設に誇りと嬉しさがある」とし、さらなる発展を誓った。建築を請け負った区内建設会社・(株)睦建設の千葉惠右社長は、建築中も細部にわたって同会との話し合いがもたれたことにふれ、「会員の皆さんの地域に対する思いやりがつまった建物」と話した。

 ホールの貸し出しについての詳細は、鶴見医師歯科医師会【電話】045・501・5118。

 鶴見医師歯科医師会と鶴見区が、災害時の一時滞在施設として同会館を使用することなどを盛り込んだ防災協定を締結。同日、開所式の中で締結式が行われた。

 建て替えが決まった段階から、地域貢献として区民のために防災面で活用できないか考えていたという同会。備蓄庫にも利用できる地下倉庫を完備するなど、災害時、地域に資する機能も考慮していた。

帰宅困難者も受入れ

 協定には、大規模災害発生時、概ね14日以内滞在可能な避難所とすること、鉄道運行停止時の帰宅困難者受入れ等が盛り込まれた。飲料水や食料などの備蓄物資は市が用意し、同会館で保管する。

 鶴見区危機管理担当者によると、JR鶴見駅の西口側に比べ、東口側に滞在型の避難所は少なく、「駅に近く、帰宅困難者対策にもうってつけ。本当にありがたい」と協定締結を喜んだ。


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