貧困家庭の子の対応、保育士7割「分からず」 山梨のNPO調査

保父さんと子供のイラスト
日本経済新聞様
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 保育士の約7割が、貧困家庭の子供の対応について「分からない」と回答したことが13日、生活困窮者の食糧支援などに取り組む認定NPO法人「フードバンク山梨」(山梨県南アルプス市)の調査で分かった。


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 貧困家庭と把握しても、教材や衣服の貸与といった対応につながったケースは少なく、フードバンク山梨の担当者は「具体的な対策につなげるため、今後全国的な調査も検討したい」と話した。

 調査は2017年12月に山梨県内の保育士628人を対象にアンケート調査票を送付。「貧困世帯で育てられていると思われる園児を把握した際に十分対応ができているか」という質問では、69%が「(対応できているのか)分からない」と答えた。

 「できている」(3%)、「ややできている」(12%)と答えた保育士は、体育着や教材の貸し出し、保育所での入浴などの対応策を取っていた。

 園児が貧困家庭で育てられていると判断した場面や状況を尋ねると「子どもの衣服の汚れ・綻び」(31%)が最も多かった。

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