物流施設に保育施設併設 流山に大和ハウス

倉庫のイラスト
東京新聞様
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お母さんたちが、職場の近くに子どもを預けて安心して働ける環境づくりをうたい、大和ハウス工業(大阪市、芳井敬一社長)は保育施設を併設したテナント型の大型物流施設「DPL流山I」を流山市に建設、3月下旬に竣工(しゅんこう)式があった。5月から本格的に開業する。 (林容史)

 流通業界の人手不足解消や、30~40代の子育て世代が増えている市内の働く場の確保などが目的。

 保育施設は、託児所併設オフィスを展開する「ママスクエア」(東京都港区、藤代聡社長)が運営する。施設に入居する企業の従業員が対象で、ゼロ歳児から就学前の子どもの受け入れが可能で定員40人。保育室は約180平方メートルで、約120平方メートルの園庭も備える。保育士ら40人が交代で保育する。ママスクエアによると、従業員のお母さんの8割が入所を希望したという。

大和ハウス工業が流山市に建設した「DPL流山I」=いずれも流山市で

写真
 藤代社長は「お母さんたちに安心して働いてもらえるよう、子どもたちの安全には特に配慮する」と話している。

 竣工(しゅんこう)式で流山市の井崎義治市長は「子育て世代が力を発揮できる職場は、『母になるなら流山』をPRしている市とベクトルが一緒。今後の大規模物流施設の開発に期待している」と述べた。

 大和ハウス工業は、東京外郭環状道路(外環道)に近接した立地条件などから市内に進出。DPL流山Iは4階建て、延べ床面積約14万平方メートル。宅配最大手のヤマト運輸などが入居。2021年までにほかに2棟の物流施設を建設するのをはじめ、延べ床面積68万7000平方メートル、4400人が働く国内最大級の物流拠点を目指す。

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