役職別に比較「保育士の仕事は自分に合っている」と最も高く回答した役職は?保育士の早期離職を防ぐために重要なこと

退職を考えている女性会社員のイラスト
産経ニュース様
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株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
保育士3,000人以上が受診!『キッズリー保育者ケア』の受診結果をキッズリー事業責任者が考察

 『キッズリー保育者ケア』は、保育園・幼稚園で働く保育士が、日々やりがいを感じながら仕事を続けていくためのコンディション診断サービスです。約60問の質問項目から、保育士ひとりひとりの「大切にしている仕事の価値観」や「仕事上の不安要素」を明らかにし、保育士が自分らしく活き活きと働き続けることができるよう、また周囲と一緒に働きやすい環境をつくっていけるようサポートします。2017年4月に提供を開始して以来、『キッズリー保育者ケア』の受診者は3,000人を超えています。今回は受診結果より、『仕事の充実感』と『他の職業への魅力・キャリアの迷い』に注目した結果をお伝えします。

 ■【結果の考察】キッズリー 事業責任者 森脇 潤一

 今回の受診結果の抽出では役職別に「保育士の仕事は自分に合っている」「保育士以外の仕事に魅力を感じる」のポイント数を比較しました。その結果、園の保育士のリーダー役である主任は仕事が自分に合っていると感じやすく、他の仕事に魅力を感じにくいことが分かりました。逆に、クラスを受け持つ主担任のサポート役である副担任は仕事が自分に合っていると感じにくく、他の仕事に魅力を感じやすい結果となりました。
主任の保育士は子どもたちひとりひとりが安心安全に過ごせるように園全体の環境作りを推進するなど保育士たちをまとめる立場です。1人でも多くの子どもの成長や充実が仕事のやりがいとなる保育士にとって、園全体に関わる仕事に携われることはモチベーションを支える大きな要因になります。そのため主任という役職は仕事のやりがいをより強く感じやすくなるのではないでしょうか。
 一方で副担任は経験が浅い保育士が務めるケースが多いです。経験が浅いことで仕事の進め方ややりがいが分からず、仕事が自分に合っていると感じなくなったり他の仕事に魅力を感じてしまうことは離職の要因となりえます。そのため、経験の浅い保育士の適正や将来をイメージしながら、役職ごとで異なる仕事のやりがいやキャリアプランを本人に伝えていくことは早期離職を防ぐために重要であると感じています。

 ■【受診結果分析】仕事は自分に合っている/他の仕事に魅力を感じる

 保育士の役職別に仕事の充実感についての受診結果を抽出したところ、「保育士の仕事は自分に合っている」という質問の回答結果では、主任が最も高く平均4.05pt、副担任が最も低く平均3.62ptとなりました。
 また、他の職業への魅力・キャリアの迷いについての受診結果を抽出したところ、「保育士以外の仕事に魅力を感じる」という質問の回答結果では、副担任が最も高く平均1.88pt、主任が最も低く平均1.54ptとなりました。
(ptは5段階評価で1「まったくそう思わない」~5「とてもそう思う」で記載)

 ■キッズリーからのお知らせ

【開催のご報告】20園以上の保育者ケア利用園が一堂に会した「保育者ケアセミナー」
 5月30日、活用方法の共有などを目的に20園以上の保育者ケア利用園を集めた「保育者ケアセミナー」を開催しました。当日は利用園が活用事例を発表し、園の離職率が低下した実績や可視化した保育士のコンディションを面談に活用できた点などがメリットとして挙げられました。また、保育士に対してのコーチング方法などをテーマにした利用園同士の活発な意見交換が行われ、参加者の満足度が非常に高いイベントとなりました。

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