土浦市立図書館 無料託児サービス好評 保護者「読書で息抜き」

図書館の中のイラスト
クロスアイさま
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土浦市の市立図書館が、子育て世代の読書支援のために始めた来館者向けの無料託児サービスが好評を博している。昨年12月の開始から7月までで延べ約220人が利用。利用した母親たちからは「ゆっくり本や雑誌を読めて息抜きできる」という意見があり、同館は「来館者の読書活動を応援したい」と利用を勧めている。


「上手にできたね」。24日、同館3階の研修室兼託児ルーム。保育士2人が子どもたちとおもちゃで遊んでいた。1時間後、母親たちが本を借りて迎えに来ると、子どもたちは笑顔を見せた。

同館はサービスを昨年12月12日から始めた。市のマスコットキャラクター「つちまる」にちなみ、愛称を「つちまるーむ」とした。リピーターも増え、利用は24日現在で累計220人に達した。

利用できるのは、同市に住民登録がある市民。子どもの年齢は生後10カ月から3歳未満。同館では年齢制限について「3歳以降は保護者と一緒に自分で本を選んでほしい」としている。

毎週火曜日の午前10時〜午後2時、1人につき1時間預かる。子どもの年齢により、1時間当たり4〜6人を受け入れている。

利用者の意見は好意的だ。同市川口の金井聡未さん(37)は2歳9カ月の長男を連れて、月に1、2回利用する。「預けている間は雑誌を読んでゆったりする。1時間だけでも楽になるのはありがたい」と話す。1歳9カ月の長男を預けた同市富士崎の女性(39)もリピーター。「子どもの本を選んだり、カフェコーナーでくつろいだりできるのがいい」と喜ぶ。

利用者アンケートでは「子育てから解放される有意義な時間」「子離れ、親離れを経験する練習にもなり、母子共にメリットがある」という感想が寄せられた。

同館は親子向けのお話会やイベントも開催しており、入沢弘子館長は「サービスを充実させることで、将来的な定住人口の増加にもつながってくれれば」と期待を込めた。 (綿引正雄)

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