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一生懸命働いても給料は上がらず、残業は増える一方…多くの労働者が抱える悩みだろうが、昨今議題にあがりやすいのが保育士たちの労働環境だ。
「はてな匿名ダイアリー」に投稿されたエントリーが注目を集めている。
■発端は現役保育士のツイート
投稿者は下記のツイートを引用。
最近保育士辞めたい欲がすごい〜 10年やっても手取り14万、、泣けてくる
朝も早い、夜も遅い。人の子ども見る前に自分に子どもいたら保育士じゃ子育て出来ないことを最近実感しまくりだ
14万でどうやって子ども育てればいいですか?お偉いさんたち。
そして投稿者は、「14万円しかもらえず、そっから光熱費や家賃を支払うならば、それは生活保護費以下のお給料しか貰えていないことになる」と綴り、持論を展開した。
■子育てに「無償の愛」が強制されている?
まず、投稿者は「最低限の人間的な生活として、支払われている金額以下しか、保育士達は貰えていない。これはまずい」と延べ、安月給の原因を「『子育ては無償の愛』という考えからきているのだろう」と推測。
そして、それは「『育児は無給』の労働として妻にやらせてきた男達が、若い保育士にすらそれを強いている」からだと述べ、「格差社会日本、本当にこのままでいいのか?」と嘆いたのだった。
■「保育料の上乗せ」にも肯定的?
この投稿に、ネットユーザーからは以下のような声が。
・保育士に限らず女の仕事には金を出さないのが日本。個人的には上乗せ分がそのまま保育士さんたちに渡されるなら毎月の保育料1万円上乗せしてもらっても全然いいと思ってる
・保育士さんの待遇は良くしてほしいな。無償化しなくていいからその分で保育士さんの給与を上げてほしい。とは、現在も末っ子を保育園に行かせている父母として思いますよ
・医療・福祉は本当労働内容に対して給与が見合ってないよね。保育士とか子供のためと思いこんでるのか、刷り込まれてるのか時間外労働多そうだし
・親と同居している嫁入り前の娘が寿退職するまで働く仕事だと思われていた時代から給与が変わっていないんだろうな
投稿者の「無償の愛」という考え方には共感できない人も多かったようだが、一方で保育士の給与が低すぎることには多くの人が同意。加えて、保育料の上乗せを提言する人の姿も確認できる。
どれくらいの人が納得するかはわからないが、金額次第では決して無理な話ではないか。
■年収300万円未満の8割は「給料に不満」
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の給与所得者の男女656名に「自身の給料」についての意識調査を実施。その結果、年収が高いほど給料に満足している結果に。「1,000万円以上」では7割を超えた。
一方、年収300万円未満で自身の給料に満足している人は2割のみ。「マイナビ保育士」によると、私立保育園で働く保育士の平均収入は296万円とのことで、残念ながらここに該当する数値だ。
子供は国の未来を担う存在。その教育に携わる人々が少しでも報われる国になることを願いたい。
(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)
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